大人の休日を楽しむ鞄@
イケテイ吉田伸一氏
大人が使える鞄づくりの
集大成 シルバーレイククラブ
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  VOL.1
上質なダレス鞄が欲しい!


PORTER<FORMAL>
 

 

 
 
 
 

 
「革の鞄はきちんと手入れをしてあげれば答えてくれる、それがうれしいんです。・・・」
と革の鞄の大好きな菅原さん。その鞄を一目見ようとご自宅に伺いました。

◆革の鞄には持ち主の愛情が詰まっています◆
■製 作  株式会社 青木
■時 期  昭和55年〜57年
■価 格  37000円(当時) 生産終了
■名 前  牛革パイロットケースシリーズ
        「フィレンツェ」
■所 有  菅原 昭 様
今から20年前、エリートビジネスマンの定番だった「パイロットケース」。持ち主の菅原さんは大の革鞄愛好者。油を塗りながら大切にお使いになっていたようです。「革の鞄はきちんと手入れをしてあげれば答えてくれるんです。それがうれしい。」手入れのしようがないナイロン鞄には、革のような使うたびに生まれる独特な味わいがありません。持ち主と鞄の信頼関係が長い友情を育てるのでしょう。実はあとでメーカーの方から聞いたのですが、外務省にお勤めだった頃、雅子さまも同じこの「フィレンツェ」をお使いになっていたそうです。お父様から譲られたんだとか。きっと愛情がいっぱい詰まった鞄だった事でしょう。
  
最近ではビジネススタイルがカジュアルに変わり、ビジネスマンたちの持ち物も大きく変わりつつあります。皆さんが今鞄に入れている物は何でしょう。A4ファイル、システム手帳、筆記用具、カタログ、企画書、文庫本、MDウォークマン、PC、周辺機器、エチケットガム、名刺、定規、ポケットティッシュ、胃薬、子供の写真、など・・・。いろいろ効率よく入れるにはポケットがたくさんついているナイロン鞄のほうがやっぱり便利かもしれません。でも、こんな時代だからこそローテクで少し使いづらい革の鞄にこだわってみる事にしました。業を身に付けた職人さんたちがどんな思いで作ってきたのか。私自身もあらためて革の鞄について勉強したいと思っています。
 


 
菅原さんの大切なコレクションをお借りしています。
これは通称「抱えかばん」「折りかばん」といいました。お勤め経験のある65歳以上の位の男性には懐かしい形ですね。このかばんを持って元気に会社に出掛けていったのです。お店にありますのでよかったらご覧下さい。



ポールスミスの牛革ダレスバッグです。ダレスバッグの「ダレス」とは?もう言うまでもありませんね。アメリカのダレス国務長官が持っていた鞄の形から名付けられました。ある意味ではダレスは革鞄としてのシンボル的存在であるかもしれません。菅原さんはもう10年使い続けているそうですが、オイルで手入れをしていたので表面がピカピカです。自然にシャドーが掛かったようになっていてすごくいい感じになりました。



◆平成13年9月22日◆
ついに菅原さん宅へ伺う事が出来ました。時間を忘れて鞄談義に花が咲きました。
 

愛する鞄とご主人を撮りました。
 
今、使っている往診用の鞄。
早くも茶のいい味が出ています。
特にダレスバッグの一群は見事でした。
25本はあったでしょうか。
まさに驚愕のコレクションです。
 
部屋に入ってまず、目に飛び込んできたのは壁から床まであたり一面の鞄、鞄、鞄・・・。
それも全部革鞄。メーカーの展示会を凌ぐ数にまず驚きました。この方は本当に革鞄が好きなんです。ファイブウッズ、ラガード、ポーター、外国のもたくさんありました。鍼灸師である菅原さんは、外に出歩く事が多く、往診はもちろん講演会、講習会、高齢者在宅デイサービスなど毎日お忙しい。色々な医療器具、カルテや書籍、書類などを鞄に詰め込み、やおら出かけるわけですが、使いやすい往診用の鞄が必要なわけです。
「色々捜しているうちにこんなになっちゃいました・・・。」と笑うご本人の顔がまさに宝物を見つめる少年のような表情だったのが印象的でした。

「革の鞄はきちんと手入れをしてあげれば答えてくれる。それが嬉しい。」

革の鞄が好きな方はたくさんいらっしゃるはずです。私も鞄業界にいる身として革の鞄の良さを伝えていけるようにがんばっていきたいと改めて思いました。


  
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